古い家屋・長屋等切り離しに関する注意点

古い家屋・長屋等切り離しに関する注意点の記事となります。

はじめに

こちらの記事では長屋を切り離した際に注意するべき箇所を明記させて頂こうとおもいました。よろしくお願い申しあげます。

長屋を切り離した時に馬得たズレ
長屋を切り離した時に馬得たズレ

普遍的に昔の土葺きの工法の比重は斜め右下に重力が掛かっておりますので屋根を切り離す前までは軒先の瓦やケラバ袖瓦が瓦屋根に掛かる重量比率の大部分をズレ出した場合に引き受けているのですがこの支点の支えを失うと土量の加減や横桟の間隔によりましてはズレ易くなります。屋根を切り離してしまうと支点が変わってしまうからでありますね。

特に交通量の多い環境や勾配のキツイ屋根に躊躇に支点を失った事によります屋根のズレは顕著に見られ、切り離しの際には今回拝見させて頂きました板金だけのカバーのみならず今後葺き出しとなる瓦の補強をするかどうか?が切り離された家屋に住む施主様の課題でもありました。年数を経まして雨漏りが発生してお隣りとの兼ね合いもあり事を荒立てたく無い故に自費で修理する施主様は多くみられました。

平安第一

家屋の切り離し時におきましては業者さんと事前に相談し瓦の支点の強化を視野に入れて頂くことも時に無用な争いを避けることになるかもしれません。