瓦屋根土葺きの重量はまちまちです

瓦屋根土葺きの重量はまちまちです

はじめに

今回の記事では土葺き工法で葺かれています瓦屋根の重量は屋根によってばらつきがありますとお伝えする考察記事となります。よろしくお願い致します。

こちらは土葺き瓦屋根といいます
こちらは土葺き瓦屋根といいます

それでは瓦屋根土葺きの総重量につきまして現場での経験から書いてみたいと思います。目安となる現場は16年程前の土葺き燻瓦の葺き替え工事でありまして現場は奈良県御所市。当時の捲り廃材処分費用は産廃業者さんの目利きで判断されておりました。現在は立米計算が主流みたいです。そのような習慣が残っていました時にたまたま現場が遠方であるため計量にて引き取る業者さんに当時の工事で出ました廃材の廃棄を御願いしたところのお見積りが以下となります

土葺き屋根瓦の総重量 べた葺き

3tコンパネ3方囲み天端面一の土葺き瓦総重量は2.8t捲った坪数は10坪ですので2.8t÷10÷3.3=84㎏/㎡となります。
こちらは土葺きといいましてもべた葺き。葺き土で野地板が見えない施工方法による屋根瓦です。

土葺き屋根瓦総重量 筋葺き

一方同じ土葺き瓦屋根でも第一次建築ブームの釉薬瓦のケースは筋葺きで土量も僅かこの場合は棟込で3tコンパネ3方囲みで15坪が乗り切りますので2.8t÷15÷3.3=56㎏/㎡となります。

その差㎡に対して28㎏。耐震相談から屋根が重いので計量化。葺き替えとなる御相談の中で㎡80㎏の重量と計算される施主様がおられましたので書いてみましたが若干重さが増されているような気もします。

同じ瓦屋根土葺きでありましても土量によってかなりの重量に差異が生まれますから強度・毛細管二次防水に対して余り宜しく無いかもしれませんが実は既に重く無い土葺き瓦屋根も40年前から存在しております。※この土量が堆積する埃からの浸水抑止、二次防水と断熱を担っておりますので防水紙が無くても水を通さない構造となっているのですね。

まとめ

何が一番御家庭に最善なのか?この立地環境で結果を出しつつ家屋を守ってきた瓦屋根や新建材との兼ね合いを考えながらご提供させて頂けたらと思います。

ありがとうございました!!!