未来方(みぎかた)あがり

やりばなく

胸に手を置く日数だけ

爪引く5本の線が 薄く残る

指先だけが追いついて 

先の丸みが止めてくれた 

細くも長い線の傷

時々丸く庇われて

時々丸く隠されて

一息つけてまた進む

勇んだあなたもぼくだって

登って弾み 降ってよろけた

終わりを告げて手にした楽譜は

未来方あがりに描いてくれてた

時々丸く庇われて

時々丸く隠されながら

未来方あがりに描いてくれてた