瓦の寿命と屋根の寿命は必ずしも一致しません
はじめに
瓦の寿命と屋根の寿命は一致しないのは なぜでしょう。今回の記事はこちらに焦点を当てて書かせて頂きました。
こちらの写真の屋根仕様は燻瓦56面取り勾配2.8寸の特性を持っている屋根でございます。こちらの屋根で必要な修理項目は
①亜鉛釘の撤去改善
②亜鉛メッキ鋼板谷の取り替え
③垂れ流し軒鼻の樋新調
④谷尻の仕舞い
⑤捨て板と凍てで破損しました全体からみて約3パーセントの瓦の交換工事でございます。
時折勘違いされている方もおられると思いますが『瓦の寿命と屋根の寿命は殆ど一致しません』
30年以上工事現場にて垣間見た事実なのですが瓦の寿命より副資材の寿命(土、釘、桟木、漆喰、銅線、)などが早く結露や紫外線なのどの影響を受けましてを劣化致します。
ですので劣化した副資材の方を現在の副資材にて補強してあげればまだまだ使える屋根になるケースが殆どなんですね。
今回修理させて頂きました屋根の場合、日照の短い北面の屋根でありましても約3パーセント程の凍て割れにとどまってくれておりました。因みに屋根は経過年数43年の瓦屋根となりますので43年こちらの立地で凍てや凍みに打ち勝ってきた残り97%の瓦は交換の必要性が全くなくなるのであります。また先の大きな地震に相対しましても小屋組といいます屋根構造も共に震災にも打ち勝てました屋根ということになります。
一見一件大切に
これらを踏まえまして施工者である私は既存の副資材を有効に活用致しまして、水流には一切の干渉を許さずにメンテナンスする事を心掛けております。
ありがとうございました!!!
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