寄棟からの雨漏り
此方の記事は雨漏りの原因では比較的多い寄棟からの雨漏りについての考察記事となります。😊
こちらの屋根は薄型化粧スレート(コロニアルの屋根です。)棟の形態は差し棟の板金仕舞いといいます。他にも棟包みと捨て谷一体型や棟包み板金棟があります。
雨漏りの原因はこの差し棟の下に風圧を伴った雨が横走りした為に隅木が漏れてしまったのですが、原因は2つ御座います。御依頼頂いた時は既に塗装を施した直後でした。これを踏まえまして
①コロニアル自体の水落としの調整が最初から無かった。
塗装後の縁切りは、スペーサー等で問題無いとしまして
②塗装したことにより横走りする雨の量が倍化した。
②の場合は、これまで風圧が掛かっても↓にダラダラ流れていた水が、防水性能が上がった為、またコロニアルの凹凸が塗膜で埋まってしまった為に今度はまともに横走りして内部に干渉してきてしまったとこの様に考えられます。注意が必要な事象で御座います。
こちらの屋根はモニエルホームステッドの屋根です。
差し棟仕上げは上記コロニアルと同じです。
差し棟の下の二次防水にはシーラー(スポンジ状の防水テープ)を使っておりましたが流石に経年劣化で御座いました。少し水落としの調整を加えて、南蛮漆喰黒で調整して御直し致しました。
寄棟は本当に雨漏りが多く発生する場所ですので、失敗しない様に見極めて施工しなければなりませんね。😊
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