屋根勾配や立地環境で屋根材の寿命は変わります
屋根勾配や立地環境で屋根材の寿命は変わります
こちらの記事では屋根材の寿命と屋根勾配や立地環境の関係性を紐解いてみたいと思います。題材としての屋根は雨漏り調査のセカンドオピニオンとして屋根調査にお伺いさせて頂いておりましたこちらの写真の屋根となります。

屋根の仕様は
①スレート屋根(和型)
②5寸勾配
③日照時間を遮る隣接物無し
④明石市 被沿岸部
⑤35年経過

この様な内容となりますが雨漏りの原因は写真にございます震災時に施しました鬼首漆喰の防水切れが原因となります。雨水の侵入地点は東鬼取り合い部分からとなります。
雨漏りもそうなんですがこの時の施主さんの最も関心がある事項は葺き替えなければならないかどうか?でしたが私の診断は雨漏り箇所である取り合いの一部修理でまだ大丈夫ですというご提案となりました。
その理由なのですが①5寸勾配の屋根故に雨が停滞する時間が5寸以下の屋根より少ない事と乾燥時間が早い事が挙げられます。こちらはスレート屋根材の様な雨の浸透率の高い建材には生命線といっても過言ではありません。幸い水分膨張で割れた瓦は全方向を見渡しても一枚しかありませんでしたので早急な葺き替えは必要ないと判断させて頂きました、加えてこの建材の水返しが極めて優秀であるため防水紙の劣化は無視して問題無しとご提案させていただきました次第です。
ところが環境と屋根勾配が変わると調査内容は変わります。

こちらの屋根は先程のオレンジ色の屋根と同じメーカーでありるのですが完成された屋根としての仕様は異なっております。
①スレート屋根(和形)
②3寸勾配
③日照時間を遮る山があり
④奈良県 山間部
⑤30年経過
先の屋根よりも裂傷が躊躇に見られましてそろそろ葺き替えを視野にいれての雨漏り処理をさせて頂いた屋根となります。裂傷が起こった原因は日照時間の短さと屋根勾配の緩さ故に瓦の重ね目に停滞する雨水が瓦裏面の雨水の浸透率の高い箇所から浸透する時間が長くなり水分膨張率が明石市の現場とはまるで違うからでありますね。この場合でも水返しは優秀であるため、防水紙の張り替え等の御提案は致しませんでした。現在でも雨漏りは止って一先ずの安心は頂いております。
ドブ付け瓦や、燻瓦ではなく、屋根材の裏面の雨水の浸透率の高い屋根材は屋根勾配や立地環境で屋根材の寿命は確実に変わります。新築する時や葺き替えを予定している施主の方へのご参考になりましたら幸いです。
ありがとうざいました!!!
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