銅製鮟鱇の劣化促進について
今回の記事では銅で出来ています鮟鱇(呼び樋と枡の一体型)の劣化促進の考察記事となります。銅製の樋がだんだんと無くなって参りましたが日本建築に柔らかさを加えている淵廻りのデザインに時々足を止めて見ている時がございます。

銅で出来た升と呼び樋を合わせまして鮟鱇と呼んでいるのですが塩ビ製の樋は升と呼び樋が分離しておりますので鮟鱇とは言わずに普通に『枡』と『呼び樋』と呼んでおります。
写真の鮟鱇は年代も雨水を飲む量も同じ位置の銅製の鮟鱇ですが劣化の促進が早めでありました。この原因は長年の日照時間の差異で発生する物であると考えられます。銅は熱膨張と伸縮を繰り返しますので、雨水の摩耗で薄くされる部位に更に熱膨張と伸縮が加わりますと劣化が促進されると考えられます。初めの写真の鮟鱇は日照時間の長い南西側に位置しておりました

一方のこちらは北側に位置する鮟鱇。南西側に比べて経年による劣化が緩やかであります。こちらの日照時間によります劣化進行の差異は銅製の谷板等にも同様の考え方が出来ますね。
ありがとうございました!!!
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