芯木有り瓦棒板金屋根にまつわる小話

芯木有り瓦棒板金屋根にまつわる小話

はじめに

今回ご紹介します記事は『芯木有り瓦棒屋根』にまつわる小話でございます。昔に先輩の職人さんから教えて頂いた苦労話を自分なりに捉え直しまして原因と結果を考える内容となります。

芯木有り瓦棒屋根といいます
こばなし

こちらの写真は本日完成しました『芯木有り瓦棒板金屋根』の写真です。この板金屋根なんですがちょっとしたこばなしがございまして元々勾配の緩い屋根に用いる事の多い工法なんですが勾配が緩く無いと葺けないというお話です。といいますのはもしこの工法を5寸超える急勾配の屋根に葺きますと僅かな歪でも軒先のキャップから雨水の吸い上げが激しくなり雨漏りし易くなるという矛盾がうまれるのであります・・。ちょっと理解し難いのでありますがその様な苦労話が昔あった事を聞かせて頂きました。ですので5寸勾配を超える芯木有り瓦棒屋根は殆ど実際には見当らないということであります。

考察してみよう

そこで自分なりの解釈を付け加えてみたいと思うのですが屋根勾配が緩い程揚力を受けている雨水はキャップの方に流れず溝の方に走り勾配が急なほど揚力を受けている雨水はキャッブの方に走ると考えますと辻褄が合います。『屋根に働く揚力』に関しましての記事はこちらをご一読頂けましたら幸いです。

 ありがとうございました!!!