タコ足(被膜鉄線)
今回の記事ではタコ足線に焦点をあて書かせて頂こうと思います。
タコ足線の特徴
先の現場にて昔から私共はタコ足と呼んでいます『被膜鉄線』を鬼吊り線に使用していた部位の考察などしておりました。このタコ足は鉄線に銅色の被膜を巻いており一見銅に見えますがその内実は鉄もしくは亜鉛メッキ線でございます。
被膜鉄線といいましても棟の中に仕込んだ場合には紫外線の影響を受けませんので30年以上経過しても施工時のままでございました。しかしこのタコ足を屋根の表面や棟瓦を巻く胴巻きに使用いたしますと錆び後だけを残して20年位で跡形もなくなります。
私の場合タコ足を使用した事は一度もありませんが1970年代の建売りブーム時に流行ったようですね。降り棟の鬼に被膜銅線を使用して鬼吊りしておりました先代の現場を見た事があるのですがタコ足線の頑張りを見て間違いでは無かったと喜んでおりました。
しかしながら問題は吊り線よりも5寸以下使用の鉄釘であるのは明白ですので現在はステンレスに移行しておりますが修理対象家屋の比率は鉄釘使用が殆どとなりますのでその都度交換させて頂こうと考えております。
ありがとうございました!!!
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