観測史上初の雨が残した爪跡

①屋根勾配は４～５寸を取ります。今までの雨漏り修理の御依頼の中で勾配が取れている屋根の平部からの雨漏りのケースが殆ど無いからですね。その最たる理由は水量の総重量が風圧を凌ぎ排水出来る重力を得ているからですが谷鋼板や樋の欠損が起因して雨漏りするケースは御座います。

②水返しの施設している屋根材を選択する。相手は観測史上初、出来れば返しは5分以上欲しい所。防風が関与してきますと必ず屋根上では水流が堰き止められ一時的にではありますが内部に雨水が浸入し続けるからで御座います。これを屋根材内部で返してしまわないと雨漏り致します。利き足を長く取ってこれに対応する工法も御座います。

③軒唐草は垂れの付いている建材を選択する。軒下からの雨の噴き上がりで唐草上の防水紙に雨を関与させない為であり広小舞・鼻隠しは濡れてしまいますが、それ以上の浸水は防げます。

④防水紙は上記3点を守る事で壁面から屋根等の余剰水流が派生しない部位。または埃堆積量の多い密集地域以外では防水紙に雨が干渉する事はありません。防水紙の無い築100年超の雨漏りしていない家屋は沢山御座います。逆に上記３点のどれかが崩れてしまいますと防水紙の必要性は増し増す

⑤窯業系サイディング等目地処理が必要な壁の開口部直上に目地を施設しない。目地切れによる部屋内部への雨漏り雨漏りを減らす為に。後は実際の施工時に鉄釘を使わないとか取り合い仕舞い考察とか極々基本的な事項を守る事でしょうか。以上の考察は全て裏付けが取れておりますので御参考にんれましたら幸いです。全くメンテナンス費用が変わって来ますので。