新材早期劣化からの雨漏り(大阪府の現場から)
こちらの記事では新建材早期劣化からの雨漏りの原因と対処方法をご説明させて頂こうと思います!宜しくお願い致します!(写真は大阪府にて撮影させて頂きました!ありがとうございました!)
こちらの写真の屋根は二段階の構造となっておりまして上屋の雨水を直接下屋の積水瓦Uに流した為に15年位で劣化してしまった雨漏りの事例となります。
結果論なんですが元々上屋に軒樋が施設してありましたら直接雨水が下の屋根に当たりませんので劣化速度は緩和出来たものと考察出来るもののこちらの屋根材自体の耐久力は残念ですが期待通りに働けない結果を残してしまいました。
早期劣化の主な原因は以下に挙げる通りとなります。
①アスベストを排除したことによる躯体耐久度がアスベスト含有屋根材より低下した事。
②重ね幅を多く取り緩勾配用としながらも躯体裏面に停滞する雨水が防水性能の低い裏面に浸透する時間が長い事。
③同時に雨中に混じる埃の堆積がより乾燥時間を遅らせる事。
④軽量屋根材なのですが躯体が薄く水分膨張した場合の遊びが無く割れ易い事。
以上4点が主な早期劣化の原因で御座いますが屋根勾配と立地によりましては上記の劣化考察が必ずしも当てはまらない場合も御座います。ですので葺き替える際には廻りの屋根環境を考慮しながら建材の選択は慎重に考えて頂きたいと思います。
対処方法は今回のケースの場合、屋根勾配に適した屋根材に変更する事となりました!
沢山の新型屋根材が販売されている中、同じ轍を出来るだけ踏まない様にと願っております。また私共自身も注意したいと思います!
ありがとうございました!
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